こんにちは、米国クレカ研究所のレオです。
今回は、Chase IHG One Rewards Businessカードについて徹底解説します。
「ビジネス経費でホテルポイントを貯めたい」「年会費$99は高い?」「毎年の無料宿泊特典はお得?」「個人カードのPremierとどっちがいい?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、実際の利用体験と公式情報をもとに、このカードのメリット・デメリット、ポイントの貯め方、無料宿泊特典の活用方法、ビジネスカードならではの利点まで詳しく解説していきます。
本記事は、米国駐在員として実際にカードを保有した上での実体験と公式情報に基づいて執筆しています。
Chase IHG One Rewards Businessとは?
Chase IHG One Rewards Businessは、Chase銀行が発行するIHGホテルグループ公式のビジネス向けプレミアムクレジットカードです。
年会費$99で、毎年の無料宿泊特典(Anniversary Free Night)が付帯するため、実質的には年会費以上の価値を得られるカードとして、ビジネスオーナー・フリーランス・自営業者から高い人気を誇っています。
InterContinental、Kimpton、Holiday Inn、Crowne Plazaなど、世界6,000以上のIHG系列ホテルでお得に宿泊でき、ビジネス出張や経費でポイントを効率的に貯められます。
カード基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発行会社 | Chase |
| 年会費 | 99ドル |
| 従業員カード(追加カード) | 公式サイトでご確認ください |
| 必要クレジットスコア | FICO 680以上が目安 |
| 入会ボーナス | 3か月以内に3,000ドル利用で140,000 IHGポイント |
| 主なメリット | 毎年無料宿泊特典・Platinum Eliteステータス自動付与・高還元率・旅行保険付帯・ビジネス経費管理 |
| 主なデメリット | 年会費がかかる・IHG以外のホテルでは特典なし |
| 海外取引手数料 | 無料 |
| 5/24ルール | 対象外(ビジネスカード) |
ビジネスカードならではのメリット
Chase IHG One Rewards Businessカードは、個人カード(Premier)と比較して、ビジネスオーナー・フリーランス・自営業者にとって大きなメリットがあります。
Chase 5/24ルールの対象外
最も大きなメリットは、このカードがChaseの5/24ルールの対象外であることです。
5/24ルールとは、過去24か月以内に5枚以上のクレジットカードを開設していると、Chaseカードの審査に通りにくくなるというルールです。
しかし、ビジネスカードはこのルールの対象外のため、すでに5枚以上カードを持っている方でも申し込める可能性があります。
また、このビジネスカードは個人のクレジットレポートに「新規カード開設」として記録されないため、今後のChase個人カード申し込みに影響しません。
Premierカードとの併用が可能
Chase IHG Businessカードと個人カードのPremierカードは、両方同時に保有できます。
つまり、両方のカードで入会ボーナスを獲得し、毎年2回の無料宿泊特典を受け取ることが可能です。
これは、IHGホテルをよく利用する方にとって非常に大きなメリットです。
ビジネス経費の管理が簡単
ビジネスカードを使用することで、個人支出とビジネス経費を明確に分けられます。
年末の確定申告や経費精算の際に、ビジネスカードの明細をそのまま使えるため、帳簿管理が非常に楽になります。
従業員カードの発行が可能
従業員カード(Employee Card)を追加発行できるため、従業員の出張経費も一元管理できます。
従業員カードの年会費については、公式サイトで最新情報をご確認ください。
ビジネス経費で効率的にポイントが貯まる
ビジネス経費(出張、接待、オフィス用品、広告費など)をこのカードで支払うことで、個人の支出よりもはるかに多くのポイントを貯められます。
例えば、月々の事業支出が以下だとします:
- 出張(航空券・ホテル):1,500ドル × 5倍 → 7,500ポイント
- 接待費(レストラン):800ドル × 5倍 → 4,000ポイント
- ガソリン・レンタカー:300ドル × 5倍 → 1,500ポイント
- その他ビジネス経費:2,000ドル × 3倍 → 6,000ポイント
合計:月19,000ポイント、年間228,000ポイント
これだけで、年間10〜15泊分の無料宿泊に相当するポイントが貯まる計算になります。
入会ボーナスの価値
Chase IHG One Rewards Businessカードの入会ボーナスは、3か月以内に3,000ドル利用で140,000 IHGポイントです。
IHGポイントの価値は1ポイントあたり約0.5〜0.7セント程度と言われており、140,000ポイントは約700〜980ドル相当の価値があります。
年会費$99を考慮しても、入会ボーナスだけで十分に元が取れる計算になります。
さらに、ビジネス経費であれば3,000ドルの支出は比較的簡単に達成できます。
入会ボーナスのおすすめ使い道
140,000ポイントがあれば、以下のような宿泊が可能です。
- Holiday Inn系列:1泊15,000〜25,000ポイントで5〜9泊
- Crowne Plaza:1泊30,000〜40,000ポイントで3〜4泊
- InterContinental:1泊50,000〜70,000ポイントで2〜3泊
- Kimpton:1泊40,000〜60,000ポイントで2〜3泊
特に、4泊目無料特典を活用すれば、さらにお得に宿泊できます(詳細は後述)。
毎年の無料宿泊特典(Anniversary Free Night)
Chase IHG One Rewards Businessカードの最大の魅力が、毎年のAnniversary Free Night(記念日無料宿泊特典)です。
これは、カード開設日から1年ごとに、最大40,000ポイントまでのIHG系列ホテルで1泊無料宿泊できる特典です。
Anniversary Free Nightの詳細
- 付与タイミング:カード開設記念日(毎年)
- 使用可能ホテル:40,000ポイント以下で予約できるIHG系列ホテル
- 有効期限:付与から12か月間
- 対象外日:ブラックアウト期間なし(空室があれば予約可能)
どのホテルに泊まれる?
40,000ポイント以下で予約できるホテルの例:
- Holiday Inn Express:ほぼすべてのロケーション(15,000〜25,000ポイント)
- Holiday Inn:主要都市含む多数(20,000〜35,000ポイント)
- Crowne Plaza:一部の都市(30,000〜40,000ポイント)
- Staybridge Suites:ほぼすべてのロケーション(20,000〜35,000ポイント)
- Candlewood Suites:ほぼすべてのロケーション(15,000〜30,000ポイント)
ビジネス出張先で利用できるホテルも多く、年会費$99で平均$150相当の無料宿泊が手に入るため、この特典だけで年会費以上の価値があります。
年会費回収の計算
このカードの年会費$99は、複数の特典を組み合わせることで簡単に回収できます。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 年会費 | -$99 |
| Anniversary Free Night(平均的な価値) | +$150 |
| Global Entry/TSA PreCheckクレジット(4年ごと$120) | +$30/年 |
| United TravelBank Cash | +$50/年 |
| 合計価値 | +$231/年 |
| 実質的なコスト | -$132(むしろプラス) |
つまり、主要な特典を活用するだけで、年会費を大きく上回る価値を得られます。
さらに、年間$20,000利用すれば$100クレジット+10,000ポイント(約$50〜70相当)も獲得できるため、実質的な価値はさらに高まります。
ポイント還元率とボーナスカテゴリ
Chase IHG One Rewards Businessカードは、ビジネスカードとして非常に高い還元率を誇ります。
カテゴリ別還元率
| カテゴリ | 還元率 |
|---|---|
| IHGホテル | 最大26倍ポイント |
| 旅行(航空券・ホテル全般) | 5倍ポイント |
| ガソリンスタンド | 5倍ポイント |
| レストラン(テイクアウト・デリバリー含む) | 5倍ポイント |
| その他すべての購入 | 3倍ポイント |
IHGホテルで最大26倍の内訳
IHGホテルで最大26倍のポイントが貯まる仕組みは以下の通りです。
- カード利用:10倍ポイント
- IHG One Rewards会員:最大10倍ポイント
- Platinum Eliteステータス:6倍ポイント
つまり、IHGホテルに100ドル宿泊すると、最大2,600ポイント獲得できます。
これは、約1泊分の無料宿泊に相当する価値です。
ビジネス経費で超高還元
このカードの大きな魅力は、旅行、レストラン、ガソリンで5倍という超高還元が得られることです。
ビジネス出張、接待費、営業車のガソリン代など、事業経費のほとんどが5倍ポイント対象となります。
さらに、その他すべての購入でも3倍ポイントが貯まるため、オフィス用品、広告費、ソフトウェア利用料なども高還元で処理できます。
IHG One Rewardsポイントの使い道
貯まったIHG One Rewardsポイントは、世界6,000以上のIHG系列ホテルで利用できます。
主な使い道
- 無料宿泊:IHG系列ホテルでのポイント宿泊
- ポイント+現金:ポイントと現金を組み合わせた予約
- 客室アップグレード:より上級の部屋へアップグレード
- ギフトカード交換:Amazon、Starbucksなどのギフトカード
- 航空マイル移行:United、Southwest、British Airwaysなど(移行レートは不利なため非推奨)
ポイント価値を最大化する方法
IHGポイントは、宿泊に使用する際に最も価値が高くなります。
1ポイントあたり0.5〜0.7セント程度の価値が一般的ですが、高級ホテルや繁忙期に予約すると、1ポイント=1セント以上の価値を得られることもあります。
ポイント有効期限
IHG One Rewardsポイントは、最後のアクティビティから12か月間有効です。
つまり、カードを使い続けている限り、ポイントが失効することはありません。
Platinum EliteとDiamond Eliteステータス
Chase IHG One Rewards Businessカードの大きな魅力の一つが、エリートステータス特典です。
Platinum Eliteステータス(自動付与)
カードを保有しているだけで、IHG One RewardsのPlatinum Eliteステータスが自動的に付与されます。
これは、通常なら年間40泊以上しなければ獲得できないステータスです。
Platinum Elite会員の主な特典は以下の通りです。
- 宿泊時のボーナスポイント:60%アップ
- 客室アップグレード:空室状況による(プレミアムルームまで)
- レイトチェックアウト:午後2時まで(空室状況による)
- ポイント獲得保証:1泊につき最低1,500ポイント
- ウェルカムアメニティ:ウェルカムドリンクまたはポイント(Holiday Inn Expressで500ポイント、ANAクラウンプラザで600ポイントなど)
- 完全無料インターネット
- 電話予約手数料免除
年会費$99でPlatinum Eliteステータスが自動付与されるのは、ビジネス出張が多い方にとって非常に価値が高いです。
Diamond Eliteステータス(年間40,000ドル利用)
年間40,000ドル以上カードを利用すると、翌年12月31日までDiamond Eliteステータスにアップグレードされます。
これは、IHGの最上位エリートステータスで、通常なら年間70泊以上が必要です。
Diamond Elite会員の特典は以下の通りです。
- 宿泊時のボーナスポイント:100%アップ(通常の2倍)
- 客室アップグレード:スイートを含む全カテゴリ(空室状況による)
- レイトチェックアウト:午後2時まで(空室状況による)
- ポイント獲得保証:1泊につき最低2,000ポイント
- ウェルカムアメニティ:無料朝食、ウェルカムドリンク、またはポイントから選択(ホテルブランドによる)
- 完全無料インターネット
- 48時間前予約保証
年間40,000ドルの利用は月々約3,333ドルの支出となり、ビジネス経費をこのカードに集約すれば、十分達成可能な金額です。
Diamond Eliteになると、スイートへのアップグレードや無料朝食など、ビジネス出張で非常に価値の高い特典が受けられます。
4泊目無料特典の活用方法
Chase IHG One Rewards Businessカードには、「4泊目無料特典」という非常にお得な特典があります。
これは、ポイントを使用して宿泊予約する際、連続4泊以上予約すると、4泊目が無料になる特典です。
4泊目無料特典の仕組み
例えば、1泊30,000ポイントのホテルに4泊する場合、通常なら120,000ポイント必要です。
しかし、この特典を利用すると、90,000ポイント(3泊分)で4泊できます。
つまり、実質25%割引で宿泊できることになります。
ビジネスでの活用例
この特典は、長期出張やワーケーションで特に威力を発揮します。
例えば、以下のようなシーンで活用できます。
- 週単位のビジネス出張
- プロジェクト期間中の長期滞在
- 展示会・イベント期間中の宿泊
- ワーケーション・リモートワーク拠点として
- 地方都市での営業活動
入会ボーナスの140,000ポイントと組み合わせれば、無料で5〜7泊のビジネス出張を実現できます。
年間ボーナス特典
Chase IHG One Rewards Businessカードには、年間利用額に応じたボーナス特典もあります。
年間20,000ドル利用で0クレジット+10,000ボーナスポイント
カード発行日から1年間で20,000ドル以上利用すると、$100のアカウントクレジット+10,000ボーナスポイントが付与されます。
月々約1,667ドルの利用で達成できるため、ビジネスカードとして使えば十分達成可能です。
$100クレジット+10,000ポイント(約$50〜70相当)で、合計約$150〜170の価値があります。
ポイント購入時20%割引
このカードを使ってIHGポイントを購入すると、20%の割引が適用されます。
通常、IHGポイントは1,000ポイント=12.50ドルで購入できますが、このカードを使えば1,000ポイント=10ドルで購入可能です。
特定のホテルや日程で、ポイント購入+ポイント宿泊の方が現金払いより安くなるケースもあります。
旅行保険と各種プロテクション
Chase IHG One Rewards Businessカードには、年会費$99とは思えないほど充実した旅行保険と特典が付帯します。
Global Entry / TSA PreCheck / NEXUSクレジット
このカードの非常に価値が高い特典の一つが、Global Entry、TSA PreCheck、またはNEXUSの申請費用クレジットです。
- 補償額:最大120ドル
- 頻度:4年ごと
- 対象:Global Entry、TSA PreCheck、またはNEXUSの申請費用
Global Entryの申請費用は通常100ドル(5年間有効)、TSA PreCheckは78ドル(5年間有効)です。
空港での保安検査を迅速に通過できるため、頻繁にビジネス出張する方には非常に便利な特典です。
この特典だけでも、年会費$99の大部分を相殺できます。
United Airlines TravelBank Cash
毎年最大50ドルのUnited TravelBank Cashが付与されます。
- 金額:年間最大50ドル
- 条件:IHG One Rewards Business Credit CardをMileagePlusアカウントに登録
- 使い道:United航空券の購入に利用可能
United航空をよく利用する方には、追加で年会費の約半分を相殺できる価値があります。
Trip Cancellation & Interruption Insurance(旅行キャンセル・中断保険)
旅行代金をこのカードで支払った場合、以下の補償が受けられます。
- 補償額:最大5,000ドル/人、10,000ドル/旅行
- 対象:病気、怪我、悪天候などによる旅行のキャンセルまたは中断
ビジネス出張が急遽キャンセルになった場合でも、前払いした旅行費用が補償されます。
Baggage Delay Insurance(手荷物遅延保険)
- 補償額:最大100ドル/日、最大3日間
- 条件:手荷物が6時間以上遅延した場合
- 対象:衣類、トイレタリー用品など必需品の購入費用
手荷物が遅延して急遽衣類や日用品を購入した場合、その費用が補償されます。
Lost Luggage Reimbursement(紛失手荷物補償)
- 補償額:最大3,000ドル/人
- 対象:旅行中に手荷物が紛失、損傷、盗難に遭った場合
Purchase Protection(購入保護)
- 補償額:最大500ドル/アイテム、年間50,000ドルまで
- 期間:購入後120日以内
- 対象:このカードで購入した商品の損傷・盗難
ビジネス用の電子機器やオフィス用品などが破損・盗難にあった場合、補償されます。
海外取引手数料無料
海外での買い物や、外貨建ての決済でも追加手数料は一切かかりません。
多くのクレジットカードでは3%程度の海外取引手数料がかかるため、海外出張が多い方には非常に優れた特典です。
※補償内容の詳細や条件は、公式のTerms & Conditionsをご確認ください。
他カードとの比較
Chase IHG One Rewards Businessカードと、他の人気カードを比較してみましょう。
Chase IHG Business vs Chase IHG Premier(個人カード)
| 比較項目 | IHG Business | IHG Premier |
|---|---|---|
| 年会費 | 99ドル | 99ドル |
| 入会ボーナス | 140,000ポイント | 140,000ポイント |
| 無料宿泊特典 | 毎年1泊(40,000ポイントまで) | 毎年1泊(40,000ポイントまで) |
| 還元率 | 同じ | 同じ |
| 5/24ルール | 対象外(ビジネスカード) | 対象 |
| 併用可否 | 両方保有可能 | 両方保有可能 |
| 経費管理 | ビジネス経費と個人支出を分離 | 個人支出のみ |
| 追加カード | 従業員カード(公式サイトでご確認ください) | 家族カード(50ドル) |
| おすすめの人 | 事業主・フリーランス | 個人・駐在員・留学生 |
どちらを選ぶべき?
ビジネスオーナー・フリーランス・自営業者であれば、Businessカードを選ぶことで以下のメリットがあります:
- 5/24ルールの対象外のため、他のChase個人カードの申し込みに影響しない
- ビジネス経費と個人支出を明確に分けられる
- 年末の確定申告で経費処理しやすい
- Premierカードと併用可能(両方の入会ボーナス+年2回の無料宿泊)
私のおすすめは、可能であれば両方のカードを取得し、ビジネス経費はBusinessカード、個人支出はPremierカードと使い分けることです。
これにより、毎年2回の無料宿泊特典を受け取れ、ポイントも2倍のスピードで貯まります。
他のビジネスホテルカードとの比較
| 比較項目 | Chase IHG Business | Marriott Bonvoy Business | Hilton Honors Business |
|---|---|---|---|
| 年会費 | 99ドル | 125ドル | 195ドル |
| 入会ボーナス | 140,000 IHGポイント | 75,000〜100,000 Bonvoyポイント | 130,000 Hiltonポイント |
| 無料宿泊特典 | 毎年1泊(40,000ポイント) | 毎年1泊(50,000ポイント) | なし |
| ホテル還元率 | 最大26倍 | 6倍 | 12倍 |
| 日常還元率 | 5倍(旅行・レストラン・ガソリン) | 4倍(レストラン・ガソリン) | 5倍(レストラン・ガソリン) |
| その他購入 | 3倍 | 2倍 | 5倍 |
| エリートステータス | Platinum自動、Diamond条件付き | Silver自動、Gold条件付き | Gold自動、Diamond条件付き |
| おすすめの人 | IHG派・日常生活で高還元重視 | Marriott派 | Hilton派 |
Chase IHG Businessの強み
他のビジネスホテルカードと比較して、IHG Businessカードの最大の強みは以下の点です:
- 旅行・レストラン・ガソリンで5倍という超高還元率(ビジネス経費の大部分をカバー)
- その他すべての購入でも3倍(他のホテルカードより高い)
- 年会費$99で毎年無料宿泊が手に入る
- Platinum Eliteステータスが自動付与される
- 4泊目無料特典で長期出張がお得
- Global Entry/TSA PreCheckクレジット($120、4年ごと)
- United TravelBank Cash(年間$50)
- 年間$20,000利用で$100クレジット+10,000ポイント
特に、すべてのカテゴリで高還元率のため、ビジネスのメインカードとして使うだけで自然とポイントが貯まっていきます。
メリットとデメリット
Chase IHG One Rewards Businessカードの長所と短所を整理します。
メリット
- 毎年の無料宿泊特典:年会費$99で毎年1泊無料(実質年会費以上の価値)
- 5/24ルールの対象外:他のChase個人カード申し込みに影響しない
- Premierカードと併用可能:両方の入会ボーナス+年2回の無料宿泊
- 超高還元率:旅行・レストラン・ガソリンで5倍、その他すべて3倍
- 高い入会ボーナス:140,000ポイント(約700〜980ドル相当)
- Platinum Eliteステータス自動付与:通常なら年間40泊必要なステータス
- IHGホテルで超高還元:最大26倍ポイント
- 4泊目無料特典:長期滞在で実質25%割引
- Global Entry/TSA PreCheckクレジット:$120(4年ごと)
- United TravelBank Cash:年間最大$50
- 年間ボーナス:20,000ドル利用で$100クレジット+10,000ポイント
- 充実した旅行保険:年会費$99とは思えない補償内容
- 海外取引手数料無料:海外出張でも手数料なし
- ビジネス経費管理:個人支出と明確に分けられる
- 従業員カード発行可能:従業員の出張経費も一元管理
- ポイント有効期限が実質無期限:カード利用を続ける限り失効しない
- Diamond Elite取得可能:年間40,000ドル利用で最上位ステータス
デメリット
- 年会費がかかる:$99(ただし無料宿泊特典で相殺可能)
- IHG以外のホテルでは特典なし:Marriott、Hilton、Hyattなどでは通常還元のみ
- 空港ラウンジアクセスなし:Priority Passなどのラウンジ特典はない
- 航空マイル移行レートが不利:IHGポイントを航空マイルに移行するのは非効率
- IHGホテルの分布:地域によってはIHGホテルが少ない場所もある
- ビジネス用途が必要:事業主・フリーランスでない方には申し込みハードルがある
審査基準とクレジットスコア
Chase IHG One Rewards Businessカードの審査基準について解説します。
必要なクレジットスコア
このカードの審査通過には、FICO 680以上が目安とされています。
個人カードのPremierと同程度のスコアが求められます。
クレジットヒストリーが1年以上あれば申し込み可能です。
ビジネスの証明は必要?
Chaseのビジネスカードは、正式な事業登録がなくても申し込み可能です。
フリーランス、副業、個人事業主、将来的にビジネスを始める予定がある方でも申し込めます。
申し込み時には、以下の情報が必要です:
- ビジネス名(個人名でも可)
- ビジネスの種類(Sole Proprietorship、LLC、Corporationなど)
- EIN(雇用者番号)またはSSN(Social Security Number)
- 年間ビジネス売上(予想額でも可)
- ビジネスの業種
Chase 5/24ルールとビジネスカード
このカードはビジネスカードのため、Chase 5/24ルールの対象外です。
つまり、過去24か月以内に5枚以上のカードを開設していても、このカードの審査には通る可能性があります。
また、このビジネスカードを取得しても、5/24カウントには加算されません。
審査通過のポイント
- クレジットスコアFICO 680以上を維持する
- 既存のChaseカードで良好な支払い履歴を作る
- 年収に対して無理のない与信額を申請する
- Chase銀行口座を持っていると承認されやすい傾向がある
- ビジネス情報を正確に入力する(過度に盛らない)
こんな人におすすめ
Chase IHG One Rewards Businessカードは、以下のような方に特におすすめです。
✅ おすすめできる人
- ビジネスオーナー・フリーランス・自営業者:ビジネス経費と個人支出を分けられる
- 年1回以上IHGホテルに泊まる人:無料宿泊特典だけで年会費以上の価値
- IHGホテルをよく利用する人:最大26倍の超高還元率が魅力
- ビジネス出張が多い人:Platinum Eliteステータスと旅行保険が便利
- 長期出張が多い人:4泊目無料特典で大きく節約できる
- 旅行・レストラン・ガソリンの経費が多い人:5倍ポイントが自動的に貯まる
- ビジネスのメインカードとして高還元を求める人:すべての購入で最低3倍
- Global Entry/TSA PreCheckを申請予定の人:$120クレジットで申請費用が実質無料
- United航空をよく利用する人:年間$50のTravelBank Cashが便利
- 海外出張によく行く人:海外取引手数料無料と旅行保険が便利
- 既に5/24ルールに引っかかっている人:ビジネスカードなら申し込み可能
- Premierカード(個人カード)を既に持っている人:併用で毎年2回の無料宿泊
- 年末の確定申告で経費管理を楽にしたい人:ビジネスカードの明細がそのまま使える
❌ あまりおすすめできない人
- IHGホテルをほとんど利用しない人:無料宿泊特典を使わないなら年会費が無駄
- 年会費を絶対に払いたくない人:Travelerカード(年会費無料)の方が向いている
- Marriott・Hilton派の人:それぞれのブランド公式カードの方が良い
- 航空マイルを貯めたい人:IHGポイントの航空マイル移行は非効率
- 空港ラウンジアクセスを重視する人:このカードにラウンジ特典はない
- 事業実態がない人:ビジネスカードのため事業用途が前提
よくある質問
Q. 年会費は本当に回収できますか?
A. はい、非常に簡単に回収できます。
Anniversary Free Night(平均$150相当)に加えて、Global Entry/TSA PreCheckクレジット(4年で$120、年換算$30)、United TravelBank Cash(年間$50)を活用すれば、年間約$230の価値があります。
つまり、年会費$99を支払っても、実質的には$130以上のプラスになります。
さらに、年間$20,000利用すれば$100クレジット+10,000ポイントも獲得できます。
Q. ビジネスの証明書類は必要ですか?
A. いいえ、申し込み時にビジネスの証明書類は不要です。
フリーランス、副業、個人事業主であれば申し込み可能です。
ビジネス名は個人名でも問題ありません。
Q. Premierカード(個人カード)と両方持てますか?
A. はい、Businessカードと個人カードのPremierは両方保有できます。
両方のカードで入会ボーナスを獲得し、毎年2回の無料宿泊特典を受け取ることが可能です。
Q. 5/24ルールの対象ですか?
A. いいえ、ビジネスカードのため5/24ルールの対象外です。
過去24か月以内に5枚以上のカードを開設していても、このカードには申し込めます。
また、このカードを取得しても、5/24カウントには加算されません。
Q. 従業員カードの年会費はいくらですか?
A. 従業員カード(Employee Card)の年会費については、公式サイトまたは申し込み時にご確認ください。
従業員カードを発行することで、従業員の出張経費も一元管理できるため、複数の従業員がいる場合は便利です。
Q. ポイントの有効期限はありますか?
A. 最後のアクティビティから12か月間有効です。
カードを使い続けている限り、ポイントは失効しません。
Q. 4泊目無料特典は毎回使えますか?
A. はい、ポイント宿泊で連続4泊以上予約する場合、毎回この特典を利用できます。
利用回数に制限はありません。
Q. Diamond Eliteステータスはどのくらい価値がありますか?
A. Diamond Eliteになると、スイートへのアップグレード、無料朝食、ボーナスポイント2倍など、非常に充実した特典が受けられます。
年間40,000ドルの利用(月約3,333ドル)で達成可能です。
ビジネス経費をこのカードに集約すれば、十分達成できる金額です。
Q. 海外旅行保険は自動付帯ですか?
A. いいえ、旅行代金をこのカードで支払った場合に適用される「利用付帯」です。
航空券やホテル代をカードで支払えば保険が有効になります。
Q. 個人とビジネスでクレジットスコアは分かれますか?
A. ビジネスカードは個人のクレジットレポートに「新規カード開設」として記録されないことが多いですが、支払い遅延などがあれば個人のクレジットスコアに影響する可能性があります。
良好な支払い履歴を維持することが重要です。
申し込み方法と注意点
Chase IHG One Rewards Businessカードへの申し込み方法を解説します。
申し込み前の準備
- クレジットスコアを確認:FICO 680以上が目安
- ビジネス情報を準備:ビジネス名、業種、年間売上、EINまたはSSN
- IHG One Rewardsアカウントを作成:事前に作成しておくとスムーズ
- 個人情報を準備:住所、年収、SSN(Social Security Number)など
申し込みの流れ
- Chase公式サイトまたは紹介リンクから申し込みページへアクセス
- 個人情報を入力(氏名、住所、年収、SSNなど)
- ビジネス情報を入力(ビジネス名、業種、年間売上、EINまたはSSNなど)
- IHG One Rewards会員番号を入力(既にアカウントを持っている場合)
- 申し込み送信
- 審査結果を待つ(即時承認〜数日かかる場合も)
申し込み時の注意点
- 紹介リンクを活用:紹介リンク経由だと、さらにボーナスポイントが付く場合があります
- 正確な情報を入力:年収や住所の虚偽申告は審査落ちの原因になります
- ビジネス情報は正直に:売上を過度に盛らず、実態に基づいた情報を入力
- 入会ボーナス条件を確認:3か月以内に3,000ドル利用が必要です
- 年会費は初年度から発生:$99は最初から請求されます
まとめ
Chase IHG One Rewards Businessカードは、年会費$99で毎年の無料宿泊特典が手に入る、ビジネスオーナー・フリーランス・自営業者にとって非常にコストパフォーマンスの高いビジネスカードです。
Anniversary Free Nightだけでも年会費以上の価値がありますし、Platinum Eliteステータスの自動付与、旅行・レストラン・ガソリンで5倍という超高還元率、Global Entry/TSA PreCheckクレジット($120)、United TravelBank Cash(年間$50)、充実した旅行保険など、年会費$99とは思えない特典が満載です。
特に、ビジネスカードならではのメリットとして、Chase 5/24ルールの対象外のため他のChase個人カード申し込みに影響せず、個人カードのPremierと併用することで毎年2回の無料宿泊特典を得られます。
また、ビジネス経費と個人支出を明確に分けられるため、年末の確定申告や経費管理が非常に楽になります。
旅行・レストラン・ガソリンで5倍、その他すべての購入でも3倍ポイントが貯まるため、ビジネスのメインカードとして使うだけで、自然とポイントが積み上がっていきます。
入会ボーナス140,000ポイント(約700〜980ドル相当)と組み合わせれば、初年度から大きな価値を得られます。
ビジネス出張が年1回以上ある方、ビジネス経費でホテルポイントを効率的に貯めたい方、既に5/24ルールに引っかかっている方、Premierカードと併用したい方には、最初の1枚として非常におすすめできるカードです。
一方、IHGホテルをほとんど利用しない方や、年会費を絶対に払いたくない方には、年会費無料のTravelerカードの方が向いています。
また、Marriott・Hilton派の方には、それぞれのブランド公式カードの方が良い選択となります。
自分のビジネススタイルや、よく利用するホテルブランドに合わせて、最適なカードを選んでくださいね。
年会費以上の価値を確実に得られるビジネスカードとして、ぜひこの機会にご検討ください。
以上、少しでも参考になれば幸いです。
