こんにちは、米国クレカ研究所のレオです。
今回は、Authorized User(AU・家族カード)について、仕組み・メリット・デメリット・追加方法・クレジットスコアへの影響までまとめた完全ガイドです。
「家族カードって何ができる?」「AUを追加するとスコアに影響する?」「配偶者や子供を追加しても大丈夫?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、AUと主会員の違い、Chase・Amexでの追加手順、誰をAUにすべきかの目安を解説します。家族でカードを共有したい場合や、配偶者・子供のクレジット構築を考えている場合の参考にしてください。
本記事は、実際に複数カードでAUを利用し、米国在住者としての実体験と公式情報に基づいて執筆しています。
Authorized User(AU)とは?主会員との違い
Authorized User(オーソライズド・ユーザー、AU)とは、主会員(Primary Cardmember)の許可のもと、同じクレジットライン(利用枠)を使ってカードを保有・利用できる人のことです。日本でいう「家族カード」「追加カード」に近いイメージです。
AUは審査なしで追加できることが多く、カード会社によっては「名前」「生年月日」「住所」などの基本情報だけで発行できます。ただし、支払い責任は主会員にあり、AU本人は契約上の債務者ではありません。
| 比較項目 | 主会員(Primary) | Authorized User(AU) |
|---|---|---|
| 契約・支払い責任 | あり(全額の支払い義務) | なし(主会員が負う) |
| 審査 | あり(クレジットスコア等) | 原則なし(カード会社による) |
| ポイント・特典 | すべて主会員のアカウントに付与 | 利用分も主会員アカウントに統合 |
| カードの利用 | 利用可能 | 利用可能(同一枠内) |
| AUの追加・削除 | 主会員が管理 | ー |
家族でポイントをまとめて貯めたい場合、Chase Sapphire Preferredのように家族カードが無料のカードを主カードにすると、配偶者などにAUを追加して効率的にポイントを貯められます。Chase Sapphire Preferredに申し込むと、AUを無料で追加できます。
AUのメリット・デメリット(ポイント・スコア・責任)
メリット
- ポイントが1つのアカウントに集約:AUの利用分も主会員のポイントとして貯まり、旅行や還元にまとめて使える
- 主会員と同じ特典を利用可能:ラウンジ、旅行保険、レンタカー保険など、カードの特典をAUも利用できる場合が多い
- 審査なしでカードを増やせる:主会員が承認すれば、クレジットヒストリーが短い配偶者や学生の子供にもカードを持たせられる
- クレジットスコアの構築(条件付き):発行会社がAUの利用をクレジットレポートに報告する場合、AU本人のスコアにプラスに働くことがある
デメリット・注意点
- 入会特典(サインアップボーナス)がもらえない:AUとして追加されても、新規申込者向けの入会ボーナスは付与されません。同じカードを自分で新規申し込めば入会ボーナスが得られるため、ポイントを多く取りたい場合はAUより新規申込の方が有利なことが多いです。
- 主会員に支払い責任が集中:AUの利用も主会員の請求に含まれるため、AUが使いすぎると主会員の負担・支払い遅延リスクがある
- AU本人のスコアへの悪影響の可能性:主会員が延滞したり高利用率になると、レポートに載る場合はAUのスコアも下がることがある
- 家族カードに年会費がかかるカードもある:Chase Sapphire Reserveは追加カード1枚あたり$75など、有料のケースがある
AU追加より新規申込の方がいい場合
審査に通りそうなクレジットスコアや収入があるなら、AUとして追加されるより、本人が新規でカードに申し込んだ方がお得なことが多いです。新規申込なら入会ボーナス(数万〜10万ポイント以上)が獲得でき、長期的なポイント獲得や特典の面で有利になります。
AUが向いているのは、審査が難しい(ヒストリーが短い・スコアが低い)配偶者や子供にカードを持たせたい場合、または家計を1枚にまとめてポイントを集約したい場合です。入会ボーナスを狙うなら、Chase Sapphire Preferredに新規で申し込む選択を検討してください。
メリットを活かしつつリスクを抑えるには、信頼できる人にだけAUを追加し、利用状況を主会員が把握することが大切です。家族カードが無料のChase Sapphire Preferredなら、コストを抑えてAUを活用できます。
誰をAUにすべきか(配偶者・子供等)
一般的にAUにしやすい対象と、注意点をまとめます。
配偶者(パートナー)
家計を共有している配偶者をAUにするケースが最も多いです。買い物や旅行の支払いを1枚のカードにまとめられ、ポイントも一括で貯まります。配偶者がクレジットヒストリーを持っていない場合、AUとしてレポートに載ればスコア構築の助けになることがあります。
子供(学生・若年層)
大学生や高校生をAUにすると、本人名義のカードが持てるため、緊急時や留学時の支払いに便利です。カード会社によっては年齢制限(例:13歳以上など)があります。子供に持たせる場合は、利用限度を伝えたり、利用を主会員が確認する運用がおすすめです。
親族・その他
親や兄弟をAUにする場合も可能ですが、支払い責任は主会員にあるため、金銭トラブルや使いすぎに注意が必要です。信頼関係と、利用範囲のすり合わせをしたうえで追加することをおすすめします。
まずは主会員用に、家族カードが無料で使いやすいChase Sapphire Preferredを検討し、申し込むと、そのあとからAUを追加できます。
追加方法(Chase・Amexの手順)
主な発行会社でのAU追加の流れです。手順は変更されることがあるため、実行時は公式サイトまたはアプリで最新の案内を確認してください。
Chaseの場合
Chaseでは、オンライン(Chaseのログイン後「Account management」→「Add an authorized user」)、アプリ、または電話でAUを追加できます。
- Chaseにログインし、対象のカードを選択
- 「Add authorized user」または「Manage account」内のAU追加メニューを開く
- AUの名前・生年月日・住所などを入力(SSNを求められない場合もある)
- 送信後、カードがAUの住所に郵送される(数日〜約1週間)
Chase Sapphire Preferredは家族カード無料です。Chase Sapphire Reserveは1枚目以降の追加カードに$75/枚の年会費がかかります。詳細はChase Sapphire Preferred vs Reserve 徹底比較を参照してください。
主カードをまだお持ちでない場合は、Chase Sapphire Preferredに申し込むと、無料でAUを追加できます。
Amexの場合
Amexも、オンライン(Amexのログイン後「Account Services」→「Add Someone to Your Card」)または電話でAUを追加できます。
- Amexにログインし、対象カードを選択
- 「Add a Card」または「Add Someone to Your Account」を開く
- AUの名前・生年月日・住所などを入力
- カードがAUの住所に発送される
Amex Goldは最初5枚まで無料、6枚目以降は$35/枚です。Amex Platinumは追加Platinum Cardが$195/枚、Companion Cardは無料のケースがあります。カードごとの条件はAmex Gold 徹底解説やAmex Platinum 徹底解説で確認できます。
クレジットスコアへの影響(報告の有無・ヒストリー)
AUの利用がクレジットレポートに報告されるかどうかは、発行会社とレポート会社のポリシーによります。
Chaseの場合
Chaseは、AUのアカウントを主要クレジットレポート(Experian、Equifax、TransUnion)に報告する場合があります。その場合、主会員のカードの開設日・枠・利用状況がAUのレポートにも載り、AU本人のクレジットヒストリーやスコアに影響することがあります。
良い支払い履歴・適度な利用率ならAUのスコアにプラスになり、主会員の延滞や極端に高い利用率はマイナスになり得ます。
Amexの場合
Amexも、AUをクレジットレポートに報告することがあります。かつては「AUのレポートを止める」オプションがあった時期もありますが、現在の取り扱いはカスタマーサービスや公式発表で確認することをおすすめします。
AUを外すとスコアはどうなる?
AUを削除すると、そのカードの履歴がAUのレポートから外れる場合があります。長く良い履歴だった場合は、外したあとスコアが下がることがあります。スコアを上げる方法の基本はクレジットスコアを上げる方法で解説しています。
家族でカードを共有しつつスコアも意識するなら、主会員が利用状況を健全に保つことが重要です。Chase Sapphire Preferredのように家族カード無料のカードで、配偶者をAUにすると、ポイントも貯まりやすくなります。
よくある質問
Q. AUを追加すると主会員の5/24にカウントされる?
A. Chaseの5/24ルールでは、主会員が「過去24か月に開いたカード枚数」で審査されます。AUとして追加されたカードが主会員の5/24にカウントされるかは、Chaseの内部方針により異なります。主会員自身が「申請した」カードが主にカウントされると言われていますが、詳しくはChase 5/24ルール完全解説を参照してください。
Q. AUにした人に支払いを求められる?
A. 契約上、支払い義務は主会員にあります。AUは「利用を許可された者」であり、カード会社は主会員に請求します。AUと主会員の間で費用負担をどうするかは、私人間の取り決めになります。
Q. AUを外すにはどうすればいい?
A. 主会員が、オンライン・アプリ・電話で「Remove authorized user」などからAUを削除できます。削除後、AUのカードは使用できなくなります。ポイントや特典は主会員のアカウントに残ります。
まとめ
Authorized User(家族カード)は、主会員の許可で同じ枠のカードを共有できる制度です。
- メリット:ポイントの集約、同じ特典の利用、審査なしで追加、条件によりAUのスコア構築
- デメリット:支払い責任は主会員、主会員の延滞・高利用率がAUのスコアに悪影響しうる、カードによっては年会費あり
- 追加方法:Chase・Amexともオンラインまたは電話で手続き可能。必要な情報は名前・生年月日・住所など
- スコア:発行会社がAUをレポートする場合、主会員の利用状況がAUのスコアに反映されうる
家族でカードを共有したい場合や、配偶者・子供にカードを持たせたい場合は、家族カードが無料のChase Sapphire Preferredがおすすめです。
以上、少しでも参考になれば幸いです。
