IHG One Rewardsステータス完全ガイド｜クラブからダイヤモンドまで全特典を徹底解説

こんにちは、米国クレカ研究所のレオです。

今回は、IHG One Rewardsのステータス制度について徹底解説します。

「IHGのエリートステータスってどんな特典があるの？」「どうやって獲得するの？」「ヒルトンやマリオットと比べてどう？」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、IHGのステータス体系、各レベルの特典、獲得条件、マイルストーン特典、そして戦略的な活用方法まで、実際の利用体験と公式情報をもとに詳しく解説していきます。

本記事は、米国駐在員として実際にIHGホテルを利用し、複数のエリートステータスを体験した上での実体験と公式情報に基づいて執筆しています。

IHG One Rewardsとは

IHG One Rewardsは、InterContinental Hotels Group（IHG）が運営するグローバルなロイヤルティプログラムです。

世界100か国以上、6,000軒以上のホテルで利用できる、世界最大級のホテルロイヤルティプログラムの一つです。

IHGホテルグループの主要ブランド

IHGグループには、高級ホテルからビジネスホテルまで、多様なブランドがあります。

• InterContinental：最高級ブランド、世界の主要都市やリゾート地に展開
• Kimpton：ブティックホテル、個性的なデザインとサービス
• Hotel Indigo：デザインホテル、地域の文化を反映
• Crowne Plaza：ビジネス向けアッパーミドルブランド
• voco：ライフスタイルホテル、ユニークな体験を提供
• Holiday Inn：ファミリー向けミッドスケールブランド
• Holiday Inn Express：手頃な価格で快適なビジネスホテル
• avid hotels：エコノミーブランド
• Staybridge Suites：長期滞在向けスイートホテル
• Candlewood Suites：長期滞在向けエコノミーブランド
• atwell suites：長期滞在向け新ブランド

IHG One Rewardsの基本メリット

会員登録は無料で、登録直後から以下の特典が受けられます。

• 宿泊ごとにポイント獲得（無料宿泊に交換可能）
• 会員限定料金（ベストレート保証）
• 無料宿泊特典（ポイント交換、利用除外日なし）
• 会員限定キャンペーン
• 全館無料Wi-Fi

なぜエリートステータスが重要か

IHGのエリートステータスを獲得すると、通常会員にはない様々な特典が受けられます。

客室アップグレード、レイトチェックアウト、ボーナスポイント、無料朝食（最上位ステータス）など、出張や旅行の快適性が大きく向上します。

特に、ヒルトンやマリオットのステータスをお持ちの方にとって、IHGも押さえておくことで、宿泊先の選択肢が大きく広がります。

IHGは世界各地でHoliday Innなど手頃な価格帯のホテルも多く、コストパフォーマンスを重視する旅行者にも最適です。

記事の構成

本記事では、以下の内容を順に解説していきます。

• ステータスの種類と階層構造
• 各レベル別の特典詳細
• 獲得条件と維持条件
• マイルストーン特典の活用方法
• クレジットカードでのステータス獲得方法
• 他ホテルプログラムとの比較

IHG One Rewardsステータス体系

IHG One Rewardsには、5つのステータスレベルがあります。

下から順に、Club、Silver Elite、Gold Elite、Platinum Elite、Diamond Eliteです。

ステータスレベル一覧

ステータス	必要宿泊数	または必要ポイント数	対象者
Club（クラブ）	登録直後	–	すべての会員
Silver Elite（シルバー）	10泊	40,000ポイント	初心者〜軽度利用者
Gold Elite（ゴールド）	20泊	40,000ポイント	定期利用者
Platinum Elite（プラチナ）	40泊	60,000ポイント	ヘビーユーザー
Diamond Elite（ダイヤモンド）	70泊	120,000ポイント	最上位ユーザー

ステータスの有効期間

ステータスは、獲得した年の翌々年3月31日まで有効です。

例えば、2025年にGold Eliteを獲得した場合、2027年3月31日まで有効となります。

つまり、実質的には最大2年以上ステータスを維持できます。

宿泊数とポイント数の違い

ステータス獲得には、「宿泊数」または「獲得ポイント数」のどちらかを達成すればOKです。

通常は宿泊数で達成する方が一般的ですが、高額な宿泊を繰り返す場合は、ポイント数で先に達成することもあります。

なお、加算対象となる宿泊・ポイントには一定の条件があります（後述）。

Club会員（基本会員）の特典

IHG One Rewardsに無料登録すると、自動的にClub会員になります。

エリートステータスではありませんが、基本的な特典が受けられます。

Club会員の主な特典

• ポイント獲得：宿泊ごとにポイントが貯まる（無料宿泊特典に交換可能）
• 無料宿泊特典：ポイントをホテル宿泊に交換可能（利用除外日なし）
• 会員料金：会員限定のベストレート保証
• 会員限定キャンペーン：ボーナスポイントキャンペーンなどに参加可能
• 無料インターネット：全館でWi-Fi無料
• レイトチェックアウト：空室状況により午後2時まで延長可能

Club会員でも、無料Wi-Fiとレイトチェックアウトが利用できる点は、他のホテルプログラムと比べて優れています。

特に、レイトチェックアウトは、エリート会員でなくても午後2時まで延長できる可能性がある点が魅力です。

Silver Elite（シルバーエリート）の特典

Silver Eliteは、IHGの最初のエリートステータスです。

年間10泊または40,000ポイントの獲得で達成できます。

Silver Elite会員の特典

Club会員の特典に加えて、以下が追加されます。

• ボーナスポイント20%増：宿泊時に通常ポイントの1.2倍獲得
• ポイント有効期限なし：アクティビティがある限りポイントが失効しない

Silver Eliteのメリット

Silver Eliteの最大のメリットは、ポイント有効期限が実質無期限になることです。

通常会員の場合、最後のアクティビティから12か月でポイントが失効しますが、Silver Elite以上ではその心配がありません。

ボーナスポイント20%増も地味ですが、長期的に見ると大きな差になります。

例えば、年間50,000ポイント獲得する場合、Silver Eliteなら60,000ポイント（10,000ポイント増）となり、これは約1泊分の無料宿泊に相当します。

Gold Elite（ゴールドエリート）の特典

Gold Eliteは、IHGの中級エリートステータスです。

年間20泊または40,000ポイントの獲得で達成できます。

Gold Elite会員の特典

Silver Eliteの特典に加えて、以下が追加されます。

• ボーナスポイント40%増：宿泊時に通常ポイントの1.4倍獲得
• 宿泊数の翌年繰越：余った加算対象宿泊数を翌年に繰り越し可能
• マイルストーン特典：20泊から10泊ごとに選べる特典
• レンタカーステータスマッチ：ハーツFive Starステータス

Gold Eliteのメリット

Gold Eliteでは、ボーナスポイントが40%に増加し、ポイント獲得効率が大幅に向上します。

さらに、宿泊数の翌年繰越機能により、頑張って貯めた宿泊数が無駄になりません。

例えば、今年30泊した場合、Gold Elite達成に必要な20泊を超えた10泊分を、翌年に繰り越せます。

これにより、翌年はあと10泊でGold Eliteを維持できます。

マイルストーン特典の開始

Gold Elite以上になると、20泊以降、10泊ごとにマイルストーン特典を選べるようになります。

詳細は後述しますが、ボーナスポイント、レストラン・バークレジット、確定スイートアップグレードなど、魅力的な選択肢があります。

Platinum Elite（プラチナエリート）の特典

Platinum Eliteは、IHGの上級エリートステータスです。

年間40泊または60,000ポイントの獲得で達成できます。

Platinum Elite会員の特典

Gold Eliteの特典に加えて、以下が追加されます。

• ボーナスポイント60%増：宿泊時に通常ポイントの1.6倍獲得
• 客室保証：72時間前までの予約で部屋を確保
• 無料客室アップグレード：空室状況によりプレミアムルームまでアップグレード
• ウェルカムアメニティ：ポイントまたはドリンク・スナックから選択
• アーリーチェックイン：空室状況により早めのチェックイン可能
• レイトチェックアウト：午後2時まで（空室状況による）
• ポイント獲得保証：1泊につき最低1,500ポイント
• 無料宿泊特典の割引キャンペーン：限定オファー

Platinum Eliteのメリット

Platinum Eliteになると、客室アップグレードが受けられるようになります。

これは、通常の部屋からプレミアムルーム（より広い部屋、良い眺望など）への無料アップグレードです。

空室状況によりますが、私はPlatinum Elite時代に、Holiday InnやCrowne Plazaで何度もアップグレードを受けました。

また、ウェルカムアメニティとして、500〜600ポイントまたはドリンク・スナックを選べます。

ポイントを選ぶと、年間を通じて数千ポイント貯まるため、これも実質的な価値があります。

客室保証の価値

Platinum Elite以上の会員は、72時間前までに予約すれば、満室でも部屋を確保してもらえる「客室保証」が受けられます。

繁忙期やイベント時に非常に役立つ特典です。

Diamond Elite（ダイヤモンドエリート）の特典

Diamond Eliteは、IHG One Rewardsの最上位エリートステータスです。

年間70泊または120,000ポイントの獲得で達成できます。

Diamond Elite会員の特典

Platinum Eliteの特典に加えて、以下が追加・強化されます。

• ボーナスポイント100%増：宿泊時に通常ポイントの2倍獲得
• 専属ダイヤモンドサポート：専用の電話サポートエージェント
• ウェルカムアメニティ強化：ポイント、ドリンク・スナック、または毎日の朝食2名分から選択（ブランドによる）
• 客室アップグレード強化：スイートを含む全カテゴリへのアップグレード（空室状況による）
• ポイント獲得保証強化：1泊につき最低2,000ポイント
• 客室保証強化：48時間前までの予約で部屋を確保
• レンタカーステータスマッチ：ハーツPresident’s Circle（最上位）

Diamond Eliteのメリット

Diamond Eliteの最大の魅力は、ボーナスポイントが100%増（2倍）になることと、スイートへのアップグレード対象になることです。

例えば、通常50,000ポイント獲得する年間利用の場合、Diamond Eliteなら100,000ポイント（50,000ポイント増）となり、これは3〜5泊分の無料宿泊に相当します。

また、ウェルカムアメニティで無料朝食を選べるブランド（InterContinental、Kimpton、Crowne Plaza、Holiday Innなど）では、毎回2名分の朝食が無料になります。

朝食は1名あたり15〜30ドル程度かかることが多いため、年間を通じて非常に大きな節約になります。

スイートアップグレードの価値

Diamond Elite会員は、空室状況によりスイートルームへのアップグレードが受けられます。

InterContinentalやKimptonなどの高級ブランドでは、スイートルームは通常1泊数百ドル追加料金がかかるため、非常に価値が高い特典です。

私は以前、サンフランシスコのInterContinentalでDiamond Eliteステータスのおかげで、スイートルームにアップグレードされました。

通常料金なら1泊$800以上する部屋に、通常料金$350で宿泊できた経験があります。

マイルストーン特典の詳細

Gold Elite以上の会員は、20泊以降、10泊ごとに「マイルストーン特典」を選べます。

これは、宿泊数に応じて追加の特典が受けられる制度です。

マイルストーン特典の仕組み

マイルストーン特典は、以下のタイミングで選択できます。

• 20泊達成時
• 30泊達成時
• 40泊達成時
• 50泊達成時
• 60泊達成時
• 70泊達成時
• 80泊達成時
• 90泊達成時
• 100泊達成時
• 以降10泊ごと

20泊・30泊のマイルストーン特典

20泊または30泊達成時には、以下から1つ選択できます。

• 5,000ボーナスポイント
• F&Dクレジット（レストラン・バー）2つ（各20ドル相当）
• 確定スイートアップグレード1室（1泊）

40泊のマイルストーン特典

40泊達成時には、以下から1つ選択できます。

• 10,000ボーナスポイント
• F&Dクレジット5つ（各20ドル相当）
• 確定スイートアップグレード1室（1泊）
• ラウンジ年間メンバーシップ（限定1、特定ホテルのみ）

50泊・60泊のマイルストーン特典

50泊または60泊達成時には、以下から1つ選択できます。

• 10,000ボーナスポイント
• F&Dクレジット5つ（各20ドル相当）
• 確定スイートアップグレード1室（1泊）
• ラウンジ年間メンバーシップ（限定1、特定ホテルのみ）

70泊のマイルストーン特典

70泊達成時には、以下のすべてが獲得できます（選択不要）。

• 10,000ボーナスポイント
• F&Dクレジット5つ（各20ドル相当）
• 確定スイートアップグレード2室（1泊ずつ、限定1回）
• ラウンジ年間メンバーシップ（限定1、特定ホテルのみ）

80泊・90泊・100泊のマイルストーン特典

80泊、90泊、100泊達成時には、それぞれ以下から1つ選択できます。

• 10,000ボーナスポイント
• F&Dクレジット5つ（各20ドル相当）
• 確定スイートアップグレード1室（1泊）
• ラウンジ年間メンバーシップ（限定1、特定ホテルのみ）

マイルストーン特典の活用方法

マイルストーン特典は、自分の旅行スタイルに合わせて選ぶことが重要です。

ポイント重視なら、各マイルストーンでボーナスポイントを選ぶことで、年間を通じて大量のポイントが貯まります。

例えば、年間40泊する場合、20泊・30泊・40泊で合計20,000ボーナスポイント獲得できます。

一方、高級ホテルに宿泊する予定があるなら、確定スイートアップグレードを選ぶと、通常数百ドルかかるスイートに無料でアップグレードできます。

F&Dクレジットは、ホテル内のレストランやバーで食事をよくする方におすすめです。

ステータス獲得条件と維持条件

IHGのエリートステータスを獲得・維持するための条件を詳しく解説します。

各ステータスの獲得条件

ステータス	必要宿泊数	または必要ポイント数
Club（クラブ）	登録直後	–
Silver Elite	10泊	40,000ポイント
Gold Elite	20泊	40,000ポイント
Platinum Elite	40泊	60,000ポイント
Diamond Elite	70泊	120,000ポイント

「宿泊数」の定義

IHGでは、「宿泊数（nights）」とは、チェックインからチェックアウトまでの実際の宿泊夜数を指します。

例えば、3泊4日の旅行なら、3泊としてカウントされます。

連続宿泊の場合、各泊がそれぞれカウントされます。

「獲得ポイント数」の定義

ステータス獲得に必要な「獲得ポイント数」とは、宿泊時に獲得した加算対象ポイント（ベースポイント）の合計です。

ボーナスポイント、キャンペーンポイント、クレジットカードポイントなどは含まれません。

加算対象となる宿泊

ステータス獲得にカウントされる宿泊には、以下の条件があります。

• IHG One Rewards会員番号を登録した予約
• 加算対象料金での予約（公式サイト、公式アプリ、電話予約など）
• ポイント宿泊もカウントされる（有料宿泊と同様に宿泊実績として加算）
• 第三者サイト（Expedia、Booking.comなど）からの予約は通常カウントされない
• グループ予約、特定のプロモーション料金、パッケージ料金などは除外される場合がある

最も確実なのは、IHG公式サイトまたはアプリから直接予約することです。

繰越制度（Gold Elite以上）

Gold Elite以上の会員は、ステータス達成に必要な宿泊数を超えて宿泊した分を、翌年に繰り越すことができます。

例えば、今年30泊してGold Elite（20泊必要）を達成した場合、余った10泊を翌年に繰り越せます。

翌年はあと10泊すればGold Eliteを維持できます。

これは、毎年安定してステータスを維持したい方にとって、非常に便利な制度です。

ステータス有効期間

獲得したステータスは、達成した年の翌々年3月31日まで有効です。

例：

• 2025年にPlatinum Eliteを達成 → 2027年3月31日まで有効
• 2025年12月にPlatinum Eliteを達成 → 2027年3月31日まで有効

つまり、年初に達成すれば最大2年3か月、年末に達成しても最大1年3か月有効です。

ステータスマッチ・チャレンジ

IHGでは、他ホテルプログラムからのステータスマッチやチャレンジを不定期で実施することがあります。

ただし、常時実施されているわけではないため、公式サイトやメールをチェックする必要があります。

クレジットカードでのステータス獲得

IHGエリートステータスは、宿泊数を貯める以外に、クレジットカードで自動的に獲得することもできます。

Chase IHG One Rewards Premier Credit Card

Chase IHG One Rewards Premierカードを保有すると、自動的にPlatinum Eliteステータスが付与されます。

通常なら年間40泊が必要なステータスが、カード保有だけで手に入る点が大きな魅力です。

さらに、年間40,000ドル以上カード利用すると、翌年12月31日までDiamond Eliteステータスにアップグレードされます。

カード	年会費	自動付与ステータス	条件付きステータス
Chase IHG Premier	99ドル	Platinum Elite	Diamond Elite（年間40,000ドル利用）
Chase IHG Traveler	0ドル	Silver Elite	Gold Elite（年間20,000ドル利用）

Chase IHG One Rewards Traveler Credit Card

年会費無料のChase IHG One Rewards Travelerカードでも、Silver Eliteステータスが自動付与されます。

年間20,000ドル以上利用すると、Gold Eliteにアップグレードされます。

クレジットカードステータスのメリット

クレジットカードでステータスを獲得するメリットは以下の通りです。

• 宿泊しなくてもステータスが手に入る
• カード保有中はずっとステータスが維持される
• 他の特典（毎年の無料宿泊特典、高還元率など）も同時に得られる
• 家族や友人の予約でも、自分のステータス特典が適用される

年間数回以上IHGホテルに宿泊する方には、Chase IHG Premierカードが非常におすすめです。

他ホテルプログラムとの比較

IHGのエリートステータスを、マリオット・ヒルトンと比較してみましょう。

最上位ステータス比較

項目	IHG Diamond Elite	Marriott Bonvoy Platinum Elite	Hilton Honors Diamond
必要宿泊数	70泊	50泊	60泊
ボーナスポイント	100%増（2倍）	50%増	100%増（2倍）
無料朝食	あり（ブランドによる）	なし（ポイント付与）	あり（一部ブランド）
客室アップグレード	スイート含む	スイート含む	スイート含む
ラウンジアクセス	ホテルによる	あり（ラウンジ付きホテル）	あり（ラウンジ付きホテル）
レイトチェックアウト	午後2時	午後4時	午後2時

中級ステータス比較

項目	IHG Platinum Elite	Marriott Gold Elite	Hilton Gold
必要宿泊数	40泊	25泊	40泊
ボーナスポイント	60%増	25%増	80%増
無料朝食	なし	なし	あり（一部ブランド）
客室アップグレード	プレミアムルームまで	プレミアムルームまで	プレミアムルームまで
ラウンジアクセス	なし	なし	あり（ラウンジ付きホテル）

IHGの強みと弱み

IHGの強み：

• Diamond Eliteでボーナスポイントが2倍（100%増）
• 最上位ステータスで無料朝食が選べる（ブランドによる）
• マイルストーン特典が充実（確定スイートアップグレード、F&Dクレジットなど）
• 宿泊数の繰越制度（Gold Elite以上）
• Chase IHG Premierカード保有でPlatinum Elite自動付与
• Club会員（基本会員）でもレイトチェックアウトが利用可能

IHGの弱み：

• ラウンジアクセスが限定的（高級ブランドのみ）
• レイトチェックアウトが午後2時まで（マリオットは午後4時）
• 中級ステータス（Platinum Elite）では無料朝食がない

複数プログラムの併用がおすすめ

IHG、マリオット、ヒルトンはそれぞれ強みが異なるため、複数のプログラムを併用することをおすすめします。

例えば、以下のような使い分けが可能です。

• IHG：Holiday Inn系列での手頃な宿泊、長期滞在
• マリオット：高級リゾート、ビジネスホテル
• ヒルトン：朝食重視の旅行、ラウンジアクセス重視

私は、IHG Premierカードでプラチナステータスを維持しつつ、マリオットとヒルトンでも宿泊数を積み上げています。

戦略的なステータス活用方法

IHGステータスを最大限に活用するための戦略を紹介します。

クレジットカードでベースステータスを確保

最も効率的な方法は、Chase IHG Premierカードを保有して、自動的にPlatinum Eliteステータスを獲得することです。

これにより、宿泊数を貯めなくてもすぐに上級ステータスの特典が受けられます。

年会費$99は、毎年の無料宿泊特典だけで回収できるため、実質的にはコストゼロでステータスが手に入ります。

出張や旅行でDiamond Eliteを目指す

Platinum Eliteをベースに、出張や旅行で追加宿泊を積み上げ、Diamond Eliteを目指すのも良い戦略です。

あるいは、Chase IHG Premierカードで年間40,000ドル以上利用し、カード利用だけでDiamond Eliteを獲得する方法もあります。

月々約3,333ドルの支出なので、家族の生活費やビジネス経費をこのカードに集約すれば十分達成可能です。

マイルストーン特典を計画的に活用

20泊以降のマイルストーン特典は、自分の旅行計画に合わせて選びましょう。

高級ホテルに宿泊する予定があるなら、確定スイートアップグレードを選ぶと大きな価値があります。

ポイント重視なら、各マイルストーンでボーナスポイントを選び、無料宿泊特典に交換するのがおすすめです。

長期滞在で4泊目無料特典を活用

IHG Premierカード保有者には、ポイント宿泊時に「4泊目無料」特典があります。

連続4泊以上予約すると、4泊目が無料になるため、実質25%割引で宿泊できます。

家族旅行やワーケーション、長期出張などで大きな節約になります。

繰越制度を活用してステータスを安定維持

Gold Elite以上の会員は、余った宿泊数を翌年に繰り越せます。

今年頑張って多めに宿泊し、余った宿泊数を繰り越すことで、翌年はより少ない宿泊数でステータスを維持できます。

インバウンド・沖縄・ウェルネス旅行での活用

IHGは日本国内にも多数のホテルを展開しています。

• ANAクラウンプラザ（東京、大阪、広島、福岡など主要都市）
• InterContinental（横浜、大阪、東京ベイ）
• Holiday Inn（大阪、広島、福岡など）
• 沖縄にもIHG系列ホテルあり

日本への一時帰国や家族旅行でIHGホテルを利用すれば、ステータス特典を活用しつつ、ポイントも貯まります。

また、リゾート地のIHGホテル（ハワイ、カリブ海、タイなど）でのウェルネス旅行でも、ステータス特典によりより快適な滞在が可能です。

注意点と除外事項

IHGステータスを獲得・活用する際の注意点を解説します。

加算対象宿泊の定義

すべての宿泊がステータス獲得にカウントされるわけではありません。

以下の予約は通常カウントされません。

• 第三者サイト（Expedia、Booking.com、Priceline、Hotelsなど）からの予約
• グループ予約（10室以上など）
• 特定のパッケージ料金（航空券＋ホテルなど）
• 一部の特別プロモーション料金

なお、ポイント宿泊（無料宿泊特典利用）も、宿泊実績としてカウントされます。

最も確実なのは、IHG公式サイト・アプリ・電話予約センターから直接予約することです。

チェックイン・チェックアウト時のステータス適用

ステータス特典は、チェックイン時点でのステータスに基づいて適用されます。

例えば、予約時はGold Eliteだったが、チェックイン時にPlatinum Eliteに昇格していた場合、Platinum Elite特典が適用されます。

逆に、予約時はPlatinum Eliteだったが、チェックイン時にステータスが失効していた場合、特典は受けられません。

客室アップグレード・アーリーチェックインは空室状況による

エリート会員の客室アップグレードやアーリーチェックインは、「空室状況による（subject to availability）」と明記されています。

つまり、必ず受けられるわけではなく、ホテルの満室状況によっては適用されないことがあります。

繁忙期やイベント時には、アップグレードが受けられる確率は低くなります。

無料朝食はブランドによる

Diamond Elite会員のウェルカムアメニティで選べる無料朝食は、すべてのブランドで提供されているわけではありません。

無料朝食が選べる主なブランド：

• InterContinental
• Kimpton
• Crowne Plaza
• Holiday Inn
• Holiday Inn Express

一方、avid hotels、Candlewood Suitesなどでは、朝食が提供されない場合があります。

プログラム規約の変更可能性

IHG One Rewardsのプログラム内容は、予告なく変更される可能性があります。

特典内容、獲得条件、ポイント価値などは、IHGの判断により変更されることがあります。

重要な変更がある場合、通常は事前に会員にメール通知されます。

最新情報は、必ずIHG公式サイトのプログラム規約をご確認ください。

よくある質問

Q. ステータス獲得に必要な宿泊数とポイント数、どちらを目指すべきですか？

A. 一般的には宿泊数で達成する方が簡単です。

宿泊ごとに1泊とカウントされるため、わかりやすく計画しやすいです。

ポイント数での達成は、高額な宿泊を繰り返す場合に有利になることがあります。

Q. ポイント宿泊もステータス獲得にカウントされますか？

A. はい、ポイント宿泊（無料宿泊特典利用）も、宿泊実績としてカウントされます。

ポイントを使って予約した宿泊でも、有料宿泊と同様に宿泊数が加算されます。

ただし、ポイント宿泊時には追加のポイントは獲得できません（宿泊実績のみカウント）。

Q. 第三者サイトからの予約でもステータス特典は受けられますか？

A. 基本的には受けられません。

Expedia、Booking.comなどの第三者サイトから予約した場合、ステータス特典やポイント加算が受けられないことがほとんどです。

必ずIHG公式サイトまたはアプリから予約してください。

Q. 家族の予約でも自分のステータス特典は適用されますか？

A. 予約に自分のIHG One Rewards会員番号を登録し、自分がチェックインする場合は適用されます。

ただし、家族だけが宿泊し、自分が同行しない場合は、ステータス特典は適用されません。

Q. Chase IHG PremierカードのPlatinum Eliteステータスは、宿泊数実績として使えますか？

A. カード保有によるPlatinum Eliteステータス自体は、宿泊数実績としてはカウントされません。

Diamond Eliteに昇格するには、別途70泊の実績が必要です。

ただし、カードで年間40,000ドル利用すれば、宿泊なしでDiamond Eliteにアップグレードされます。

Q. ステータス有効期限が切れる前にステータスマッチできますか？

A. IHGでは不定期でステータスマッチキャンペーンを実施することがあります。

ただし、常時実施されているわけではないため、公式サイトやメールをチェックする必要があります。

Q. Platinum EliteとDiamond Eliteの違いで最も大きいのは何ですか？

A. 最も大きな違いは以下の3点です：

• ボーナスポイント（Platinum 60%増 vs Diamond 100%増）
• 無料朝食の有無（Diamondのみ選択可能）
• スイートへのアップグレード確率（Diamondの方が高い）

年間を通じてIHGホテルに頻繁に宿泊する方は、Diamond Eliteを目指す価値があります。

Q. マイルストーン特典は、どれを選ぶのがおすすめですか？

A. 使い方によりますが、以下が一般的なおすすめです：

• ポイント重視：ボーナスポイントを選び、無料宿泊に交換
• 高級ホテル宿泊予定あり：確定スイートアップグレードを選び、InterContinentalやKimptonで利用
• ホテル内食事が多い：F&Dクレジットを選び、レストランやバーで利用

Q. ゴールドエリートとプラチナエリートの違いは大きいですか？

A. 大きな違いは以下の点です：

• 客室アップグレード（プラチナのみ）
• ボーナスポイント（ゴールド40% vs プラチナ60%）
• ウェルカムアメニティ（プラチナのみ）
• 客室保証（プラチナのみ）

客室アップグレードを重視するなら、プラチナ以上を目指す価値があります。

Q. 宿泊数の繰越は自動ですか？

A. はい、Gold Elite以上の会員は、余った宿泊数が自動的に翌年に繰り越されます。

特別な手続きは不要です。

まとめ

IHG One Rewardsのエリートステータスは、世界6,000軒以上のIHG系列ホテルで様々な特典が受けられる、非常に価値の高いプログラムです。

Club会員から始まり、Silver Elite、Gold Elite、Platinum Elite、Diamond Eliteと、5つのレベルがあります。

特に、Platinum Elite以上になると、客室アップグレード、ウェルカムアメニティ、ボーナスポイント60%以上増など、大きな価値を実感できる特典が受けられます。

最上位のDiamond Eliteでは、ボーナスポイント100%増（2倍）、無料朝食（2名分）、スイートへのアップグレード、専属サポートなど、最高級の待遇が受けられます。

ステータス獲得には年間10泊から70泊の宿泊が必要ですが、Chase IHG Premierカードを保有すれば、宿泊なしでPlatinum Eliteステータスが自動付与されます。

さらに、カードで年間40,000ドル利用すれば、宿泊なしでDiamond Eliteにアップグレードされる点も大きな魅力です。

また、Gold Elite以上では、20泊以降10泊ごとにマイルストーン特典が受けられ、ボーナスポイント、F&Dクレジット、確定スイートアップグレードなどから選べます。

繰越制度により、余った宿泊数を翌年に繰り越せる点も、長期的にステータスを維持したい方にとって非常に便利です。

ヒルトンやマリオットのステータスをお持ちの方も、IHGを加えることで宿泊先の選択肢が大きく広がり、よりコストパフォーマンスの高い旅行が可能になります。

特に、Holiday Inn系列は世界中に展開しており、手頃な価格で快適な宿泊ができるため、家族旅行や長期滞在に最適です。

IHGステータスを戦略的に活用し、出張や旅行をより快適でお得に楽しんでくださいね。

以上、少しでも参考になれば幸いです。